しろやまっ子の食育

つながる知恵。体験し、学ぶ「食育」。

○子どもたちは、私たちの未来です。その未来を担う子どもたちの健やかな成長を願い、楽しく食べ物とふれあうことを目標とします。

○出来上がりのモノではなく、そうなるまでの過程を子どもたちがそうぞうし、目で見て、体験することにより『食べる』ことの楽しさを学びたいと思います。

○海と山に囲まれた私たちの佐伯市の食の豊かさに気づきます。

“食”を支えてくれる人たちの思いにふれ食卓に上がるまでには、たくさんの人の手を通して、多くの時間や手間暇をかけて作られているということを知り感謝の心が育ちます

○普段、保育の中で行っているクッキングを通して、自分で作ることの喜び、達成感、食べられることのありがたさを感じます。

おいしい!給食とおやつ

茶色い玄米、自分たちで作ったお味噌のお味噌汁、佐伯産のお野菜、すぐそばで水揚げされた魚、無添加調味料など、子どもたちの味覚を育てる“食”を大切にしています。こだわりの食材を使った手作りの給食やおやつはしろやま共同保育園の自慢の1つです。

食の知恵「食学」

日本古来の食養学、現代栄養学まで全ての「食の知恵」を指し示すのが「食学」です。 食を基本にして、最新の栄養学をベースに、昔ながらの知恵にも学びながら、取り組みやすい形で「食育」を実践しています。食材に関わる色んな方の話を聞き、食に対する知識を養い、体験から学びにつなげていきます。


わくわくドキドキ!農・漁業体験

様々な農業体験では、普段あたりまえに食べている農作物がどのようにして生長して、作られているのかを自分の目で見て、感じて、体験することができます。お世話してくださる農家さんや果樹園の方からも作物についての情報やおいしい食べ方、育てる際の苦労などについて教わることができ、“食”を支えてくれる人たちの思いにもふれる事ができます。

やりたい!がいっぱい!手作り体験

園児たちが料理を身近に感じ、毎回の食事が目の前に出て来るまでの工程を理解し、その時々に応じた自分たちで作った野菜、お味噌を使い、小さな自分たちでも料理できるという喜びや達成感を味わえます。

最近では家庭でもなかなか作る機会のないものを自分たちの手で作ることができ、大きな自信を得ることにもつながっています。

しろやまっ子の食育

ひつじ組(幼稚園でいうところの年少組)のころから、鰹節を削り、味噌汁を作り、自分たちで毎年お味噌を仕込んできた子どもたち新鮮な素材の味、お出汁の味、季節のもの、自然の味を味わうことで繊細な味を感じ取る味覚が育ちます。様々な食育活動を長く続けていると、子どもたちが一番大きな子ども達に憧れていたことが分るようなシーンにも出くわします。 「あんな風になりたい」「早く大きくなりたい!」と思うことは、大きく言えば『生きるチカラ』にも繋がります。

包丁を扱う手つき、上手に鰹節を削る様子、言わなくても鰹節を削るときには、ささっともう一人が鰹節削り器を押さえてあげる様子、上手に味噌を仕込んでいく様子、そして、何より「次に何をすればいいのか」と先を見通せる段取り力。毎日食べているものが、食卓に上がるまでには、たくさんの人の手を通して、多くの時間や手間暇をかけて作られているということを自分たちの体験を通じて学ぶことができます。

それと同時に、作るまでの過程のわくわくした楽しさ、出来上がって食べる時の喜び、「おいしいね」と言い合い、「ありがとう」と言ってもらえるうれしさを実感できることも大切ないい経験です。

日常だけでは身につかないチカラを確実に身に着けて卒園していくしろやまっ子。“食”を通じて人や自然とつながり、心も体も豊かに大きく育て食育を実践しています。 

ポイント

「食べることは生きること。」1年を通して、種まき・栽培や収穫、調理まで一連して関わることでより“深い”食育を実践しています。

給食とおやつ

おいしい!給食とおやつ

一年を通して、薄着で過ごし、はだしで園庭を走り回り、ボールのように飛び跳ねて遊ぶ子どもたちの様子は、本来の子どもらしい姿そのものです。 その資本となる、元気なカラダを作っているのは、毎日口にしている食べ物です。 玄米を食べ、自分たちで作ったお味噌のお味噌汁を飲み、佐伯産のお野菜、すぐそばで水揚げされた魚、無添加調味料を基本にこだわりの食材を使った手作りの給食やおやつはしろやま共同保育園の自慢の1つです。

給食風景1
給食風景2
給食風景3
給食風景4

食 学

食の知恵「食学」

日本古来の食養学、現代栄養学まで全ての「食の知恵」を指し示すのが「食学」です。 「まごわやさしい」(「まごわやさしい」とは、 “和の食材の頭文字を覚えやすく語呂合わせにした合言葉” のこと。 7種類の食材をまんべんなく取り入れることで、健康的な食生活が送れると言われており、【「ま」=豆、「ご」=ごま、「わ」=わかめ、「や」=野菜、「さ」=魚、「し」=しいたけ、「い」=いも】の略) 食を基本にして、最新の栄養学をベースに、昔ながらの知恵にも学びながら、取り組みやすい形で「食育」を実践しています。食材に関わる色んな方の話を聞き、食に対する知識を養い、体験から学びにつなげていきます。

食学風景1
食学風景2
食学風景3
食学風景4

しいたけ料理教室

PICK UP

県南部振興局や佐伯市役所農林水産部林業課林業振興係のご協力のもと、原木シイタケの事業を開催しました。まずは、子どもたちに原木シイタケの話をしていただき、しいたけの1年について学びました。その後、生産者の方から原木を分けていただき、保育園にて栽培しました。日陰に置くことや、雨が降らないと原木にたっぷり水をかけてあげるなど、手をかけることで、しいたけが出てくる喜びや、収穫の楽しみを味わいました。また、各家庭にも原木を持って帰り、おうちの方にも、子どもたちと一緒にわくわく楽しみに栽培することができ、家庭での食育に寄与しました。コマうち体験では、自分たちが育てているほだ木がどのようにして、しいたけの原木になるのかを学びました。

2020年から続けてきたシイタケの活動のおかげで、シイタケのことを身近に感じる機会は増えてきました。どこでどのようにでき、どう収穫するか子供たちは知っています。しかし、収穫したシイタケを持って帰って調理するお家の人はどうだったかというと「味噌汁に入れた」「煮物くらいしか・・・。」と調理法に困ったお家もあるようです。そこでしいたけのおいしい料理を紹介する親子料理教室を開催し、佐伯市でたくさんとれるシイタケを日常の料理にもっと取り入れてもらえるよう「しいたけ料理教室」を実施しました。 

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Q&A しろやま共同保育園の先生にインタビュー
Ouestion

しいたけの登場頻度は?

和食が中心の給食の為、登場する回数は多いです。しいたけが生で出回る時期は食感を楽しめるし、それ以外の時も乾物にするからこその旨味があるので1年通してよく出てきます。

Ouestion

どう扱ってる?

保育園でしいたけがよく出てくるからか、年が上がるごとに苦手な子は少ないです。あえて隠すような調理方法はあまりしません。煮物など大きくカット(※1)して食感を楽しめるようにしています。食わず嫌いな子も多いので一口食べるとあっさり完食する子も多いです。苦手な子ももちろんいます(笑)

Ouestion

しいたけの他に旨味や出汁はどんな物でとってる?

しいたけ、昆布、いりこ、かつおなど、出来るだけ素材そのものから出汁をとるようにしています。

Ouestion

出汁や旨味のこだわりは?

グリーンコープなど安全な食材を使用することで自然とおいしい出汁や旨味が出ていると思います。

Ouestion

味覚を育てる為のこだわりは?

添加物が極力入っていない調味料や素材そのままの味を大切にしています。

Ouestion

しいたけの切り方厚みなどのこだわりは?

しいたけだけではなく、野菜を大きめにカットして咀嚼力をつけられるよう工夫しています。その為、やわらかさにも気をつけています。

Ouestion

ひよこ、りす、こぐま(0.1.2歳児)の子の味覚発達について工夫していることは?

赤ちゃん組だからと特別なことはしていません。もちろん、りす、ひよこ(0.1歳児)など歯が生えそろっていない子は小さめにカットしますが、個人個人に合わせた大きさでしっかり噛むことで自然と味覚は育っていると感じています。

※1 あえて大きめにカットすることで、自分のサイズに噛み切り、咀嚼する力を育てます。離乳食を終えた子どもたちは月齢に応じて大きさは考慮しますが、基本的に同じサイズでしっかりと見守りながら実践しています。

農・漁業体験

わくわくドキドキ!農・漁業体験

ひじきの収穫、ゴマの植え付け、脱穀体験、みかん狩りなどの農業体験では、普段あたりまえに食べている農作物がどのようにして生長して、作られているのかを自分の目で見て、感じて、体験することができます。“命”を身をもって学び、自然の中に生きる虫などにも触れることで、自分たちも自然の一部であることを感じることができます。また、お世話してくださる農家や果樹園の方からも作物についての情報やおいしい食べ方、育てる際の苦労などについて教わることができ、“食”を支えてくれる人たちの思いにふれる事ができます。

しろやまっ子食育の一年間

よもぎ採り

よもぎ採り風景

佐伯市で有機農業を行っている農家さんの農園で畑に生えているよもぎを約1時間程採らせていただきました。よもぎの採り方を教わり収穫開始!柔らかな上の部分を採っていきます。下の部分は固くなっているので、乾燥してお茶などの加工品へと利用されるそうです。前年度に経験済みの年長さんはあっという間にかごいっぱいに収穫!子どもたちは柔らかいヨモギを求め、広い農園を思い思いに歩き回っていました。農園は昆虫にとっても居心地がいいようで大きなバッタを発見!

ひじきの収穫

ひじき収穫風景

ひじきの収穫体験では、普段の給食で食べているひじきが自分の住んでいる佐伯市の海で収穫できることを身をもって知ることができます。自分の目で見て、自分たちも自然の一部であることを感じながら、ひじきがどのような場所で育ちどのように収穫されるかを学びます。子どもと一緒に大人も体験することで、食育の輪が保育園のみならず家庭や地域に広がり、“食”への意識が高まっています。

菌ちゃんの土作り

菌ちゃんの土作り風景

菌ちゃんの土作りでは、家庭から出る生ごみ(放るfood)がおいしい野菜を作る素(堆肥)となる事、野菜を皮ごと食べること(whole food)で人の体も野菜と同じように病気から守られることを学べます。また、味噌汁作りで皮付きの野菜を使うことを実践し、さらに理解を深めます。

やさい作り

野菜作り風景

田植え

田植え風景
田植え風景
田植え風景

稲刈り

稲刈り風景
稲刈り風景
稲刈り風景

手作り体験

やりたい!がいっぱい!手作り体験

園児たちが料理を身近に感じ、毎回の食事が目の前に出て来るまでの工程を理解し、その時々に応じた自分たちで作った野菜、お味噌を使い、“小さな自分たちでも料理できる”という喜びや達成感を味わえます。最近では家庭でもなかなか作る機会のないもの自分たちの手で作ることができ、大きな自信を得ることにもつながっています。また、経過を観察することで、匂いや色の変化を自分の目で見て、変化していく様子を実感できます。味噌づくりや梅干しなど口に入るまでに時間のかかる食べ物に関しては、作るためには根気が必要である事を学びま。親子食育ワークショップでは、普段子どもたちが保育園で体験している ことを保護者にも体験してもらい「食育の学び」を共有してもらえます。味噌づくりにいたっては家庭に持って帰って味噌の熟成を味わうことも楽しみの一つです。

しろやまっ子の食育 これまでの手作り体験